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それぞれの道のりのnagashingのレビュー・感想・評価

それぞれの道のり(2018年製作の映画)
2.5
自国の歴史に対する三者三様のアプローチの差異が際立つオムニバス。ディアスは宗教と迷信、メンドーサはジャーナリズム、タヒミックは家族と伝統文化。モノクロームの色の階調があまりにも豊かなディアスの中編が圧倒的。静謐な時間と画面のなかで異様な緊張感を持続させる。呪術的な世界が展開されるので、場内で幼児が騒ぎはじめたときは、一瞬妖精かなんかの声でも入れ込んでるのかと思った。タヒミックは遊び心満載の編集が楽しい。メンドーサは主張が明確すぎるせいで、題材はともかく映画としてはいちばん窮屈。
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