東朴幕院

ハイ・ライフの東朴幕院のレビュー・感想・評価

ハイ・ライフ(2018年製作の映画)
3.8
始まりの静かで設定を説明していく下りに気持ちが入っていかないと難しいかも。フランスの監督らしく結構アート寄りのハードSF作品。『トワイライト』で人気を博したロバート・パティンソンがライアン・ゴズリングばりのモゴモゴ喋りで好演していたかと。キャリアのブレークスルーとなれば良いが。
本作、死刑囚たちが科学的な奉仕と称してブラックホール無限エネルギーを解明する旅をする設定。しかし主人公のモンティと赤ん坊の二人しかおらず残るは死体のみ。なぜそういう事になったのかのサスペンスに加えて、ジュリエット・ビノッシュ演じる死刑囚兼科学者のダイブスによる管理・支配とそれに影響を受けていく性と精神。徐々に乗員たちがおかしくなっていく様は怖い。性を抑制する事もしかり。トドメはジュリエット・ビノッシュの快楽部屋でのたっぷりとした描写、見ていて苦笑するしかなかったね。
中盤でさらりと描かれ、その後、補足説明があり主人公 モンティが何故死刑囚となったかが明かされる展開はグッド。
一方で本作音楽もセリフも少ないので睡眠不足だと辛いかも。最近はこういう説明が十分されない考えさせる作品が少ないので、こういうのが好きな人は必見だと思う。
東朴幕院

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