ペペロンチーヌ

プロジェクト・グーテンベルク 贋札王のペペロンチーヌのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

※2018年に東京国際映画祭で鑑賞した際の感想です

バンクーバーのチャイナタウンで画家を目指している男女。女は才能を見込まれ成功をつかむが男(アーロン・クオック)のほうはうだつが上がらず、贋作で食いつなぐようになる。男の才能に目を付けた偽札偽造組織のボスである「画家」と呼ばれる男(チョウ・ユンファ)は男をスカウトし組織に引き込む。男の才能で「画家」の組織は次々と成功をおさめ、巨万の富を稼ぐようになるが・・・。

二大明星の競演による見事な香港ノワール。それもそのはず、監督は『インファナル・アフェア』の脚本家で、かっちりしたプロットと明星の存在感で押し切るのはさすが。CGの使い方、劇伴が入るタイミングも見事だし、ストーリーは一見『ユージュアル・サスペクツ』(ブライアン・シンガー)と『白熱』(ラオール・ウォルシュ)のミックスのようだが、もちろんそんな簡単ではない展開にしびれる。もうここで終わってもいいかなと思うカットがあって、蛇足だなぁと思いながら見ていたら、きちんと結末があって、しかもそのほろ苦さが実にいい。2時間10分があっという間の大傑作。今すぐもう1回見たい。

それにしてもチョウ・ユンファの存在感よ。タイのジャングルでの銃撃戦シーンは、まさにユンファ大哥! 本当のスターとは彼のことを言うのだなと思った。