感動する前に『これでいいのか…?』と悩んでしまう作品
内容
母親の死をきっかけに、元父親と発達障害の息子が同居することに。喧嘩しながらも信頼は深まっていくが、父親が腎不全となり急遽ドナーが必要となる。ドナーの対象者としてあがったのは息子だった。
発達障害の息子が父親のもとで働きながら生活し、地域に馴染んでいくさまはとても素敵だった!
ただしドナーを巡って、社会的弱者達が身を寄せ合って生きる感じがなんだかとても悲しかった。
最初にドナーの候補としてあがった弟は金持ちでいたって健康。だけど、利己的でかつ自己中心的なため協力を仰げず…
この時点で『死ぬ』か『息子の臓器をもらう』以外に選択肢がない事が不憫で見ていられなかった…
どうして世の中ってこんなに惨めんなんだ…と考えてしまい、終盤から感動的なシーンっぽいのがいくつかあったけど、頭に入ってこなかった。