すいかずら

さよなら、退屈なレオニーのすいかずらのレビュー・感想・評価

さよなら、退屈なレオニー(2018年製作の映画)
3.5
なんで「退屈な」なんてアンニュイなフランス映画みたいな邦題を付けたんだろう?
レオニー、17歳、卒業前の夏休み。休み中の野望も、卒業後の展望もない。でも大人の言いなりにはなりたくないお年頃。親が開いた誕生会をすっぽかし、虚勢を張って野球場でバイト。街で知り合ったギター講師スティーブの元に押しかけ、好き勝手に振り回す。

でも決して退屈な少女の気まぐれの物語ではない。親の離婚→母の恋人という家庭でひねくれた感情はあるけど、離れて暮らす実の父親は尊敬している。でも、その父親の隠された一面を知ったことで、レオニーの少女期は終わりを告げる。

見ているこちらは、言うことを聞かない女の子の相手なんてごめんだけど、親や職場、街の大人たちが、反発しながらも逃げずに彼女と向き合うのを見て、ホッとし、羨ましく思った。
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