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プロメアのoden8のレビュー・感想・評価

プロメア(2019年製作の映画)
3.6
圧倒的な映像のファンタジアと物語の世界観の設定の妙。それらが、僕の中で忘れかけられている男の子のハートをメラメラと燃やしてくれるのだよん。好きよね〜男子って…こういう物語。存分に厨二病を煩わせてくれるぜぇ〜い全くよん。

とは思うのですよん。でもね。それは一時的なテンションの高揚であり。バックドラフト現象の様な感覚に過ぎないのよね。こういう作品を愉しむには、設定の粗やキャラのぶっ飛び思想に目を瞑る寛容な心も大事だと思うのね。なのに、どうしてかな。いまいち、僕の心と作品のシンクロ率がよろしくな〜いのだよね。

映像は、僕が観たことのあるアニメ作品の中でも異質。"スパイダーマン:スパイダーバース"を観賞した時の様な、新色彩発見で目の醒める感覚を覚える。キャラクターのデザインや色の構成、エフェクトのデザインなどが。僕の刺激中枢を擽りまくってくれる。
世界観の設定も然りで。SF部分の人体の発火現象と。ハートの部分での燃焼心理。それらの発想はとても好きなの。ここまでは、僕も灰になる寸前にハイではあったのよん。
それが、物語が進むに連れ…急に自分の中の心の熱や刺激の火が冷却され消化されていくのに気付くのですよん。

それって、何故??

僕は、熱い人が好きな様で嫌いなのかもしれない。非常に我儘な僕がいるんですよね。あっ…些か苦手な暑苦しさやなぁ。と、感じてしまったのよ。
人に影響力のある熱量のある人にも種類があって。自分がしたいから発信の人。それと、誰かの為に精神の人。僕は、後者の人が素敵だとは思いつつも苦手なのですよ。そのタイプの人を観ていると、僕の器の小ささが如実にバレてまうからね。何とも情けない話ですよん。

心を熱く燃やす理由。それは、怒りか愛情か。情熱の発火原因は、功名心か関心か。
僕の炎は、あなたの温もりは人を傷つけてはいないだろうか。
な〜んてことを考えてしまったり。

魂を燃やすのは、自分であり人でもある。でも、燃やし過ぎには注意が必要。何か燃やす時には、常に…判断力と優しさといった消化器のご準備を。

あとね、ゴリマッチョな堺雅人さんは生理的に無理だわん🙊www

Cast(役者·キャラ) 4
Story(物語) 3
Architecture(構成) 3
Picture(画) 4.5
Acoustic (音) 3.5
22-479
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