KnightsofOdessa

プロメアのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

プロメア(2019年製作の映画)
3.5
[戦闘シーンは最高でした、戦闘シーン"は"] 70点

一ツ橋ホールの音響のせいなんだろうけど、音楽が鳴ってるシーンの会話は一言たりとて聞き取れなかったから、途中まで本気で0点付ける気でいたけど、そこから怒濤の70点アップの70点なので、そこいらの70点とは違うことは知っておいて欲しい。こちとら初鑑賞の経験は一回きりなんだよ。観客ナメてんのかよ。あんなとこで上映するなよ。一生行くかよ。(スティーヴ・ロジャースに怒られるのでこのへんで)

相変わらず過剰&多重説明と無駄なおちゃらけがテンポを悪くしてるし、敵が悪事を解説してくれたりいちいち痛いだの熱いだの教えてくれたりするのはどうにかならんのか。何度となく全く同じ決め台詞を繰り返すのに、本来必要であろう姉妹の会話や消防隊の魅力的な面々との会話が省略されるのはどうなのか。海外のアクション映画で、戦闘中にダラダラ喋ってるとことか見たことないぞ。

一方、戦闘シーンやキャラのデザインはしっかりしていて素晴らしかった。ホントに素晴らしかった。なのに、内面は全然描けていないので、テレビシリーズ化した方が輝く気がする。当然魅力的な世界観を"全て"説明するには時間が足りないし、実際"全て"説明しようとしてたから展開早すぎ&エピソード端折りすぎていて魅力が半減していたのは残念だった。惜しいよ。十分魅力的なのに。

あと、バーニッシュへの差別描写や共謀罪揶揄みたいな挿話があったけど、描くならちゃんとやって欲しかったね。特に前者は"バーニッシュも人間です"って言ってたから、てっきりマイノリティを認めて共存する話かと思ったら明後日の方向に話がすっ飛んで行って、日本じゃまだそういうの作れないのかぁと失望した。女子キャラの衣装がやたら軽装なのも気になる。消防士やで。いくら熱くたって氷の銃みたいなの持ってるからってあの格好はないでしょ。

それと、堺雅人は無限に堺雅人だった。あの人叫べないから、慟哭する役は回さない方がいい。適材適所ってやつよ。
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