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プロメアのsomaddesignのレビュー・感想・評価

プロメア(2019年製作の映画)
5.0
ものっそい熱量!

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突然変異で誕生した炎を操る人種「バーニッシュ」の出現をきっかけに、未曾有の大惨事である「世界大炎上」が起こり、世界の半分が焼失した。それから30年後、一部の攻撃的なバーニッシュが「マッドバーニッシュ」を名乗り、再び世界を危機に陥れる。これにより、対バーニッシュ用の高機動救命消防隊「バーニングレスキュー」の新人隊員ガロと、マッドバーニッシュのリーダー、リオという、それぞれ信念を持った熱い2人の男がぶつかり合うことになる。
「天元突破グレンラガン」「キルラキル」を生み出した今石洋之監督と脚本家の中島かずきが三度タッグを組んだ、完全オリジナルの劇場用アニメーション。

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予備知識ゼロ!ポスタービジュアルだけ見たことある程度で、予告編も見ず、あらすじも知らない状態。完全ノーマークだったけど、口コミ評価がどうやら高いらしいって理由だけで見に行った。
そしたらグレンラガンのカミナが違うアニメで蘇っててビックリ!

鑑賞後に調べたら案の定グレンラガンの今石洋之と中島かずきのコンビ。最初っから最後までものすごくハイカロリーで、汲めども尽きぬアイデアの上乗せエスカレートっぷりが超楽しい!ヾ(・∀・。)ノ
あえて日本語で痛快娯楽活劇!て書きたい感じ
(インタビューによれば、これでも引き算で作ってるというから驚き)

ストーリーの骨子や展開はほぼグレンラガン。
三度目のタッグといえど、初の劇場用作品。やりたい事を過不足なく2時間の尺に詰め込もうと思ったら、なんとなく手慣れた方向になっちゃった感じだろうか。
二人の男の戦いが、それぞれの葛藤と成長に重なって巨悪に立ち向かうヒーローズジャーニー×2。対立する関係が表裏の関係になって行ったり、協力し合う関係が対立してく関係の変化が目まぐるしい。
テレビシリーズの手癖なのか、ところどころキャラクターに含みを持たせてあるのも面白かった。ガロとアイナのロマンス要素だったり。バーニングレスキューメンバーそろぞれがもっと活躍する場面が見たかった。


CGとの兼ね合いもあるのか、マインクラフトみたいな立方体世界観が新鮮!アメコミとジャパニメーションの中間みたいな極彩色でド派手なアクションシーンを見てるだけで大興奮!大満足!

松山ケンイチのガロ、早乙女太一のリオ共々エンドロールまで全然気がつかないくらいハマってて、声優さんらしからぬ声の演技だとは感じつつもガロの直情的な純粋さだったり、リオのクールさの裏に虐げられてきた怒りが感じられて良かった。
クレイの堺雅人は暗黒半沢直樹って感じですぐ分かった。すごく理知的で寛容な雰囲気の反面、声を張り上げると一気に知能指数が下がったキャラになるっちゅーか、狂人ぽさが増して面白い。ケンカ慣れしてなさそうな、ドスの効いてない脅し文句がクレイに合ってる。隠キャの突然のブチギレ!みたいな。


難癖をつけるなら、Superflyのテーマソングはエモいしカッコいいけど、劇中何度も何度も流れるので最終的に食傷気味。ここぞ!て場面が何度も繰り返されて、都度エスカレートしてるだけで2時間似たシーンを繰り返し見てる気分にもなった。
そもそも世界規模でバーニッシュ化したハズなのに、いきなりどこかの国の、どっかの都市の話に集約してしまって、冒頭のパリやサンフランシスコの云々は何だったのか。

50本目
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