「イライラ主人公SF」
テレビアニメ「青春ブタ野郎」シリーズの劇場版。普通に最終話からの続編で、テレビアニメでもたびたび出ていた主人公の初恋の女性、牧之原翔子がキーとなる話。原作で言うと第6巻と第7巻に当たる。
テレビアニメ版は視聴済みで、特に妹の話はマジ泣きしたぐらいなので、泣く準備万端で視聴したんだが、正直イマイチ乗り切れなかった。叩かれ覚悟で言わせて貰うと見てる間にイライラしたぐらい。
とにかく主人公の梓川咲太の自己犠牲ぶりが見てらんない。悲劇のヒロイン気取りが鼻に付くレベル。ちょっとネタバレになるけど、麻衣にあれだけ言われてるのになかなか踏ん切りが付かない態度を取ってる時点で腹立つが、ちょっと考えれば麻衣だけの問題じゃないことぐらい分かるだろうに。妹のかえでや両親、もっと言えば麻衣の妹や双葉などなど、自分が死んで嘆く人がいっぱいいることぐらい分かるだろうに。そこにいつまでも言及しないからなんかモヤモヤした。んでせっかく決断したと思ったら挙句に最悪の方向に向かうしさあ。初恋の相手だし自分のせいで死ぬみたいなコトだから気持ちは分からんでもないけども。基本的に自己犠牲すればそれで良いと思ってるキャラが嫌いなんだろうなあ自分。ドラクエのメガンテも使ったコト一回も無いし。
もっとさあ、自分も犠牲にならずに皆を助ける！みたいな方法を試行錯誤して見つけて欲しかった。頑張ったけど無理だったなら仕方ないとかもなるけど過程がなんかイライラしたから結局乗り切れなかったというか。あとラストがハッピーエンドなのは良いが、そうなった過程の説明が少なすぎて良く分からん。翔子と咲太だけ分かったような感じで視聴者置いてけぼりみたいな。
自分は断然テレビアニメのが面白かったなあ。作画も別段映画になったからってキレイになったわけでもないし、正直微妙だった感想に落ち着く。2期をやるなら当然見るけども。
