映画で描かれる不治の病の女の子は、あまりにもポジティブで、どこか非現実を見てしまう。けれど今回のまみずは、非現実の病気なのに、等身大の高校生の女の子で、弱いところも見せてくれる。初めはそれがメンヘラだと思ってしまったけど、きっとこれがリアル、現実なんだろうなと思える。
ロマンチックなことを言わせておきながら、まみずの方がよっぽどロマンチックなことを言えている、病院の屋上での対比。
悪く言えばお涙頂戴だって割り切っているはずなのに、その涙、悲しさにつられて少し涙腺にきてしまう私も歳をとったものです。