鮃サブロウ太

君は月夜に光り輝くの鮃サブロウ太のレビュー・感想・評価

君は月夜に光り輝く(2019年製作の映画)
1.0
『君の膵臓をたべたい』との類似性が指摘されている本作、一番の相違点は登場人物が多すぎて著しく興を削ぐ点だと思う。
キミスイが主人公の二人にスポットをあて、極力余分な人間を出さず残された余生を前提に濃密な関係性を描こうとしたのに対し本作は親や看護師、バイト先の同僚など余計なキャストが多い上、その人達に割り振られたセリフがまた白々しい。
それを挽回するようにラスト20分を切ったあたりから突如二人の世界に舵を切るものの、それまでの流れが悪すぎて話が全く響いてこない。
この映画は、ことによるとキミスイへの評価さえも揺るがしかねない問題作ではないかと思う。少なくとも私は本作を観てキミスイから受けた感動が大きく減退した。