シネマ歌舞伎 野田版 桜の森の満開の下の作品情報・感想・評価

シネマ歌舞伎 野田版 桜の森の満開の下2019年製作の映画)

上映日:2019年04月05日

製作国:

上映時間:133分

4.1

あらすじ

「シネマ歌舞伎 野田版 桜の森の満開の下」に投稿された感想・評価

金柑

金柑の感想・評価

4.3
愛するものは 呪うか 殺すか 争うか。
苦しい

映像で見てこれだから生で観たら本当に本当に凄いんだろうな…と当たり前のことを思うのだった

現代アレンジの入った歌舞伎を観るとき、型に感じる安心感は最近作られたバレエ作品を観るときと同じだなと改めて感じた。
歌舞伎の見た目をしているから歌舞伎の型通りの身振りや言い回しが入るとなぜか安心するし、全速力で駆けられるとちょっと不安になる。
それでも完全に相反するとは思えないのは混ぜ方が上手いんだろうし七五調のおかげか
言葉言葉言葉なのに言葉だけじゃないのが凄い(語彙)

エナコ役の中村芝のぶさんが女性の役者連れてきたのか…?というくらい女性でびっくりした
いつもは勘九郎さん推しだけど、今回ばかりは七之助さんの笑みの狂気が圧勝
MKN

MKNの感想・評価

5.0
この作品に出会えて良かったと思う。言葉のひとつひとつがずっと残り続ける…… いまはこんなことしか言えないけれど、この作品を大好きな理由を言語化していきたいと思う……
inuko

inukoの感想・評価

4.3
世界観が野田作品の他のどれより歌舞伎向きと気付いた。何故今までやらなかったんだろうと思ったら、野田さんと勘三郎さんとの間では真っ先に上がっていた企画だったとか。七之助の虚構性の上での美しさ、勘九郎のひたむきで一直線なまでの健気さ、歌舞伎役者のアンサンブルの見事さ、全てが素晴らしい‼︎舞台上に勘三郎さんの存在感もある。生で観に行けば良かった…。
arakimaki

arakimakiの感想・評価

4.3
はあ…わたしこの演目が大好きなんだなあ。歌舞伎版ってどうかな?と思ってたのだけど、これはどちらもいいとこ取り。七之助さんの夜長姫が無邪気な狂気の中に華があってとても良く、それを受ける耳男な勘九郎さんもさすがだなあと。

他の配役もばっちりで歌舞伎ってこんな自由なんだなあと。満開の桜が美しすぎて怖くて美しい。ラストで涙が出てしまうのだけどこのときの自分の感情が分からない…。リフレインする言葉が美しくて、本国の人とかがシェイクスピアを観て感じるのってこういうものなのかなと思ったりしたけどどうなんだろ。
2019.4.21鑑賞
七之助がすてきだった。

それからヘンナコ、女性が演じてるんだと思っていたら、違った!女性にしか見えなかった…!
ぐち

ぐちの感想・評価

4.0
歌舞伎は初めて見るし坂口安吾は読んだことないしで、こんな無教養な人間が下調べもせず見るものではないかもしれない…と席に着いてから急に不安になったんだけど

おっっもしろかった!!!!!!

え、歌舞伎ってこんなに見やすいの?
もっと何言ってるのか理解できないかと思ってたしこんなに笑えるシーンがいっぱいあるとも思ってなかった。
普段は歌舞伎の演出家じゃない方の作品だし、もちろんこれが歌舞伎のスタンダードだとは思わないけど。
どこまで見やすく作ってたのかな…喋り方とかは他の歌舞伎もこういう感じなんだろうか。古典も観てみたくなった。

人間の目には観えなくても存在してて、大昔は共存してて、演目開始の時には人間界と交わらないように封じられている『鬼』の存在。それを人間が自分の欲望のために利用して、その後には存在自体を無いものとする。そしたら今度は逆に不安になる。一切鬼のいない世の中というものに人は安定を見出す訳ではないらしい。
人は鬼を求める。ついには鬼を勝手に仕立て上げ、追い立て、討ち果たすことで禊と成す。
「鬼を討ったと思ったら人だった!」
鬼を討った場所が国境となる。
国はこうして作られる。
歴史も伝統も新しく作り治されそれが千年続いてるかのように装う

「鬼」の扱いが印象的に人の世を皮肉っている。


過剰な野心のない、実直な耳男がその性格のまま愚直に陥れられ 陥れた方には特に咎めもない展開は、理不尽だけれどリアルで風刺的だった。
耳男の、過剰な野心はないけど聖人君子でないところも良かったな。人並みに承認欲求があったり騙ったり呪ったりするっていう「普通の男」
まあ夜長姫とのことを考えると突き詰めれば耳男も全然常人とは違うんだけど…
夜長姫と坂道を全力で落ちて行こうと駆け出すシーンが素敵だった。
夜長姫に主導権を握り治されるところも含めて笑
2019/04/25

上映終了直前に滑り込みで鑑賞。
2018年に歌舞伎ではなく舞台版で上演されたものがとても評判が良かったけどチケットが取れず見られなかったこともあり、気になって鑑賞。
夜長姫の無邪気さと残酷さがコメディシーンのコミカルさもあってラストが怖いくらい際立つ。
できれば舞台版、歌舞伎版両方再演されたら生で観たい作品。
jaysword

jayswordの感想・評価

3.6
「青名人って、ベンガルが演じてなかった?」
「違うよ!」
「ビッコの女って、女性が演じてなかった?」
「男だよ!」

見終わって、そんなトンチンカンな質問ばかりしてしまった。
シネマ歌舞伎はあくまで舞台を撮影したものだが、
表情などがアップになったりして、とても見やすい。
人気の舞台はこうやって、積極的に映画館で上映すればいいのに。
なので、自分の中ではあまり映画を見たという印象はない。

それにしても、オオアマを演じる染五郎の何と艶やかなことよ。
そして夜長姫を演じる七之助の何と可憐なことよ。
勘九郎はまぁ、お父さんそのまんまだな。
(2019/04/26)
メタファーと風刺が効いた全盛期の頃の野田劇が観れた
後半からの七之助の怪演は見事
作られる歴史や伝統そして国境
まさに贋作なのである
半分以上寝てたけど、ラストの中村兄弟の芝居が全部持っていったね。ヨッ中村屋!
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