カナノシ

サマー・オブ・84のカナノシのレビュー・感想・評価

サマー・オブ・84(2017年製作の映画)
3.2
1984年、アメリカ・オレゴン州の田舎町で起きた連続殺人事件。
15才の少年ディビーはアルバイトの新聞配達中、近所に住む警察官マッキーに呼び止められる。
単なる日常会話の端々から、マッキーの不審な言動を感じるディビー。
仲間達とマッキーを調べるうちに、彼の行動が事件と繋がっていく。
元々エイリアンや未解決事件のような空想ごとに傾倒していたディビーはマッキーの危険性を家族や仲間に説くも、もはや妄執のように感じられ信じては貰えなかった。
ディビーは一人でもマッキーの調査を続けるのであった。
果たしてこれはディビーの妄想なのか…それとも…
な話。

あらすじやパッケージ、タイトルの「ひと夏のアドベンチャー」感にやられ視聴。
が、好みにあわず……
主人公ディビーと仲間・家族とのすれ違いがもうストレスフル。冬場の深夜に寒さで目が覚めて明日に毛布がぐちぐちゃっとまとまってて足でつまんで持ち上げようとするも上手く行かない時くらいのああもう!レベル。

こんな些細なストレスの積み重ねで終盤まで淡々と進む物語。
悪い意味で淡々。ようは山場がないように感じた。
ディビーの淡い恋愛要素もあるのだが、見てるこっちは正直それどころではない。

が、終盤から一気に物語をたたみ始めると一気にワクワクモードへ。これがカタストロフィ…長かった…しかもこれ…あばばばばばばば

真実と彼らの顛末は自分の目で確かめよう!!
自分の中ではちょっとハズレだなと思ったけれども、そういう作品の方が感想いっぱい書けるよね。考えさせられる余地がたくさんと言う事。これもまた映画の良い楽しみ方なのかもである。信じるか信じないかはあなた次第、そんな映画です。

ビターな感じはゴーヤチップス、そんな一本です。コーヒーとかじゃなくてホントゴーヤとかの苦味に近い。
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