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サマー・オブ・84のjjのレビュー・感想・評価

サマー・オブ・84(2017年製作の映画)
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80年代感を売りにするなら何かしらアップデートした要素を入れるとか、当時の文化を盛り込んで徹底的にエモ死を狙うとか色々やりようあった気がするけどそういうのは特に無い。
予算の問題かもしれない。

いかにも怪しい隣人が犯人って事は無いだろ…と見せかけて犯人でしたー!というオチが開始30分で読めるので、そこから1時間ガキの愚行を見続ける事になる。もっとコメディ要素があったり殺人鬼の恐ろしさを強調する描写があったりすれば中盤も楽しめたかもしれない。
主要な四人がジュブナイル物の超テンプレなのでそれを裏切る設定はいくらでも入れられた気がするけど何も無い。誰一人印象に残らない。
マッキーも殺人の動機や残虐性が大して描かれないので悪役として魅力が無い。ペニーワイズやジェイソンを見た後ではあまりにも薄味。「殺人鬼も誰かの隣人」というテーマなら隣人としてのマッキーの人柄をもっと見たかった。
あとマッキーが襲撃してきた時親何してたんだよとか「俺がまた現れる恐怖を味わえ」とか殺人鬼としてのスタンスどうなってる?みたいな色々腑に落ちない展開もある。

80年代風ジュブナイルという触れ込みは良かったけど引き合いに出される作品がグーニーズとかスタンドバイミーとかでハードル上がりすぎた感じ。
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