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サマー・オブ・84のSのネタバレレビュー・内容・結末

サマー・オブ・84(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

〝連続殺人鬼も誰かの隣人だ〟

80年代ジュブナイル・ホラー。


異性への興味、陰謀論、連続殺人事件など、未知なるものに対して好奇心を抱く事や家庭内での問題を通して、子供たちが大人へと成長する様子を描いた青春ドラマと、身近に潜む恐怖を描いたサスペンス・ホラーの融合。
正直どこかで観たような内容の物語だったので、途中までは凡庸な映画だなーって思っていましたが、ラスト約10分くらいの展開が凄く好みでした!
子供たちにとってはトラウマ確実、苦過ぎる青春…
恐怖と苦しみを与え続けるために、敢えて少年を殺さずに去って行く殺人鬼が怖かった…

愛想よく手を振る隣人も所詮は赤の他人。
家の中では何をやっているのか分からない、得体の知れない存在。
それはまるで、決して本性を現さない宇宙人のよう。
ひと夏の体験から悲しい現実を知ってしまった事で一歩大人へと近づいた子供たちですが、そんな姿を描くエンディングシーンを観ていると、なんだかとてつもなく寂しい気持ちになりました…
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