時は、19世紀のベトナム。。。
絹で富豪になったと思われる財閥に14歳で嫁いできたメイ!
すでに ハ夫人と、第二夫人スアンがいるので、彼女は題名通り第三夫人というわけです。。。
驚くほど雰囲気が、トラン アン ユンの『青いパパイヤの香り』と似てました。。。
第一夫人には息子、第二夫人には3人の娘…
子孫繁栄の為、第三夫人になったメイにはまた男子を生む事が望まれていました。。。
普通なら、1人の男性を巡っての大奥の様なドロドロした構図を思い描きがちですが…
3人の妻達は普通に家族としていがみ合う事もなく、初めてやってきたメイにも 優しく家族として接しているのが 妙に不思議な気持ちを持ってしまいました。。。
静かな映画でありながら…
女性の地位の低さ…男子を産んで初めて夫人と呼ばれる…って言う悲しさ…
また、3人も夫人がいる旦那様に、全ての決定権があるわけじゃなく、はじめに 第一夫人と第二夫人は、お金の使い道を我が子に…
みたいなくだりのところで、決定権はその夫じゃなく年老いた家長のお爺様(主人の父)にある感じでした。。。
そんな中で、メイは直ぐに妊娠するのですが
ある日、第二夫人と第一夫人の息子が睦み合っているのを見てしまいます。。。
また、旦那様と第一夫人が寝ているのも見てしまう…
刺激的な事を見てから…
モヤモヤ…イライラ…
そして その息子に幼い娘が嫁としてあてがわれるのですが…彼はスアンが好きで 断固拒否…
その幼い嫁は、仕方なく実家へ戻す為に、家族に引き取りに来て貰うのですが…
父が 出戻り娘を引き取るのを拒否…
見ていてたまらない気持ちになりました💧
もはや ムスメは、道具なのか…
子どもを産むマシーンか…
可哀想に、その子は自害…
子どもを産むためだけの女性…
髪の毛を切り 川に流すオンナの子…(スアンのムスメの1人)←オトコになりたい願望の表れ。。。
泣き止まない子どもの口に 危険だと言われた黄色い花の草をメイが…
静かで、寡黙な映画で、画像もおそろしいぐらい美しいです。。。
この時代の 女性の悲哀…
子どもを産むのは 命懸けなのに….
でも…
髪の毛を切ったあのオンナコの姿 目ヂカラが忘れられない。。。
次の時代には、彼女の様な人がきっと出てくる…
って そんな風に思えました。。。