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残された者-北の極地-のsymaxのレビュー・感想・評価

残された者-北の極地-(2018年製作の映画)
3.1
極寒の地をひたすら歩く物語。

既に遭難してから、かなり時間が経っているところからスタートし、規則正しい?遭難生活の丁寧な描写が続き、一緒に遭難し、亡くなったと思われる相棒の墓参りも律義に行い「明日も来る」なんて言う当たり、本当に助かる気あんのかい?と思ってしまった。
極限状態で正気を保つためには必要なことかもしれませんね。
孤独な人は、都会でも同じですから。
そんな、平穏な?遭難生活を掻き乱す様に、救助がやってきて、いきなり墜落。
一人だけの生活に突然同居人が現れた訳です。
しかも、瀕死の状態。
ここで、主人公はこれまでの平穏な生活を捨て、自ら立ち上がり、以後の展開はひたすら歩きます。
厳しい環境ですから、当然、ボコボコにやられてしまいます。

後半の展開は、寒いし、痛いし、かなり力入って観てしまいます。

この作品は、ほぼと言うか、全て一人芝居なんで、出演する俳優さんには勇気いるなーと思いますが、そこは、流石のマッツ・ミケルセン、前半の淡々とした演技から、途中のもうダメだ的な状況で追い込まれた時も丁寧かつ繊細な演技で見応えがあります。
マッツでなかったら厳しかったかもしれませんね。
熱い演技では興ざめだったかも?
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