先に愛した人のNのレビュー・感想・評価

ヒステリックな母親にも思春期ど真ん中の少年にも何やら怪しげな男にも、三者三様ではあるものの、心の底には同一人物に対する愛が一見分かりにくくも確かにあるということ。その同一人物の死によって「普通」だったら繋がるはずのなかった3人が奇妙な関係性を築き上げる過程でそのことが見えてくる構図が、たまらなかった。先に死んじまうなんて狡いよ...とこぼしたくなってしまうよ...。
「普通」って何だろうな、考えてしまう。

台湾映画、やっぱり素敵だな〜と思えた作品でもあった。色彩が本当に美しいんだよな〜〜！！！

• #N2021