フィル友さんレビューきっかけで観た台湾のNetflix映画。
自分一人では絶対見つけられなかったであろう映画で感謝です!
死んだ父親には不倫相手の男がいたらしくなんと彼が保険金受取人になっている。
それに憤慨する母親と思春期の息子のお話。
まだそんなに数を観ていないけれど台湾の映画の雰囲気が好きかもしれない。
特に親子関係の描き方が素敵。
父親の恋人を演じた俳優さん、少しウォンビンに似ている気がした。
大人にならないまま生きてきた子供のような瞳だけど、どこか憂いを帯びた顔をしている。
物語を盛り上げる為の嫌な人も出てこないし、天使のように良い人も出てこない。
特に息子の実在感!
お前は…あの頃の俺なのか?という母への態度や他者への背伸び感も最高。
設定のわりにずっとやや明るい雰囲気のまま進んで行く。
物語の最初から父は死んでしまっていて
奥さんと不倫相手
母と息子
息子と不倫相手のやり取りがメインになりながら、彼らと生前の父とのやり取りが少しずつ明かされていくと、結局今誰が悪いの?誰も悪くないじゃんと思う。
観ると絶対口ずさみたくなる歌や音楽が印象的。
そして終わり方も本当にスマートで、観た人がいつでも出入り自由な感じが好みだった。
あと、台湾ってこんな素敵な街並みなのかと海外に疎い自分は思った。