外は雨

風の向こうへの外は雨のレビュー・感想・評価

風の向こうへ(2018年製作の映画)
3.7
オーソン・ウェルズの未完の遺作。映画史に必然な作品、それ以降は不遇でこの作品も資金繰りに苦心しながら長年に渡って撮り続けられた映画。まるで彼自身のようなヘミングウェイのようなジョン・ヒューストン。ピーター・ボグダノヴィッチがモデルの若い映画監督。

映画自体はまるでアメリカン・ニューシネマやミケランジェロ・アントニオーニなんかを思わせるある種の不可解さとドキュメンタリーが混じったような混沌とした乱雑さとエロス、そして無情さが漂う。ミシェル・ルグランの華麗な音楽が最高すぎて悲しくなる。

今年の最後にもう一つの「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」観た感じ。ピーター・ボグダノヴィッチってオーソン・ウェルズに部屋を貸したり撮影にも使わせたり、なし崩しぽいけど、いい人なんだな。
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