great兄やん

運び屋のgreat兄やんのレビュー・感想・評価

運び屋(2018年製作の映画)
4.7
【一言で言うと】
「過去の“清算”」

[あらすじ]
90歳のアール・ストーンは、家族を二の次にして仕事一筋に生きてきたが、商売に失敗した果てに自宅を差し押さえられそうになる。そのとき彼は、車で荷物を運ぶだけの仕事を持ち掛けられる。それを引き受け、何の疑いも抱かずに積み荷を受け取っては運搬するアールだったが、荷物の中身は麻薬だった...。

何気にクリント・イーストウッドの出てる映画って今作が初めてだったりします😅

彼の監督した映画なら『15時17分パリ行き』は観ましたけど
(まぁそれしか観てないんですが😓...)
それでもやはり彼の作ったり、出たりする作品って、その作品に対する“パワー”というのがひしひしと感じれますね。
御歳88歳のクリント爺さん。これが最後の遺作ってなったら寂しいです(◞‸◟)...

ストーリーとしては予告を見るからに超シリアスそう!Σ(-᷅_-᷄๑)な感じで思ってましたが、実際シリアスどころかちょっとちょっと笑えたりと何かとリラックスして観れました。

とにかくクリント爺さん演じるアール爺さんが凄い自由奔放(^◇^;)
麻薬の運び屋してるのにも関わらず車内で呑気に歌ったり、途中で寄り道したり困ってる人を助けたりと、まるで“ドライブ気分”で楽しんでるよう(^^;;
でもこれが警察の目を眩ませる為にやってるとなれば凄い事ですが...多分そんな事は彼も思ってもいないでしょうし😅www

ただ所々ヒヤヒヤするシーンもあるんだけどそこは穏やかに解決したりと、緊張感の緩急のバランスが上手いこと釣り合ってるようにも感じました。
それにしても銃を向けられてあそこまで冷静でいられるなんてメッチャ凄い🤭...やはり経験がモノを言うってだけありますね(=o=;)

家族をほったらかして仕事に専念していたアール爺さん。
それを償うが如く危険を顧みず、家族に精一杯尽くしてきた。それが犯罪だとしても。
特に彼の最後の“訴え”はもうあの家族と一緒に涙出てきた(TдT)
やっぱアンタ...男だよ。全世界の男よりも誰よりもアンタは立派な男だよ。゚(゚´Д`゚)゚。

仕事に熱心になっているそこのあなた。
家族を大事にしてますか?
記念日を大切にしてますか?

それを全て仕事を理由にほったらかしにしてませんか?

少なくとも自分は、今作を観て大切な日というのを守るようにしようと思いました。

でも実際仕事も大事だけどね!!( ̄▽ ̄;)


彼は車を走らせた。

そしてその稼いだお金で、

周りのトラブルを解決した。

でも、金では解決できないものがあった。

それは“家族”と“時間”だ。

お金で色々物が買えたとしても、

時間はお金では買えない。

だから、今のうちに、

解決出来るものは解決して、

謝れることは謝って、

過去に“後悔”を残してきたら、

結局“孤独”になるのみだ。

遅咲きでもいい。

枯れてしまっては意味が無いから...