みかぽん

運び屋のみかぽんのレビュー・感想・評価

運び屋(2018年製作の映画)
3.8
目先の楽しみや見栄を優先させて、再三、蔑ろに扱った家族からはすでに三行半。
人生は日々選択の繰り返しであり、人は都度、正しい判断が出来るはずもないのだが、それが出来ていない分、そのツケを自ら払うことになるわけで、主人公は今まさにそのツケの集大成(の只中)にあった。

わざわざ車を止めて困っている人のパンク修理を買って出る親切さなのに、その相手を悪気なくニガーと呼んでみたり、軽口が叩け合える間柄になった麻薬組織の仲間を、これまたご機嫌顔でメキシコのタコス野郎(でしたっけ?)と呼んでみたり…😵
ダイナーを利用するよそ者を、客も怪訝顔でがん見してしまうような中西部の小さな田舎町。そこに住む年寄り白人であれば、まぁ出来た人間ではないにせよ、妙にリアルなあるある…😑💧
加えて、ヤバいマフィアの運び屋業も、深い考えなしに引き受ける、あの鷹揚さにもお口あんぐり。

周りではボスの座を巡る殺しがあったり、末端の仲間が殺されたり、捜査側のDEAでは自分のキャリアを賭けて挑む攻防がワタワタで展開されていたりなのに、その辺にいるフツーの爺さま風がいつものようなマイペースさで、しかし大量の麻薬を搭載した車を安全運転している絵ヅラ🚙💨
が、なんとも異様であってかなりオカシイ…😅😅

犯罪に良し悪しはないのでそこの部分は置いておくが、主人公の老人への来るべき結末として、当初は孤独死。犯罪に絡んだ以降は、流れ的に殺害される他ない予想。。。
であったが、あのラストショットのほのぼの加減に、心からほっとしたのは私だけですか 😅😅💦
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