名人の噺家がさらりと演じる古典落語のような。
なめらかで、無駄が無くて、小粋で。
ちゃんとキレイに落とすあたりも。
くすりと笑わせて、ちゃんと泣かせどころもある。
主人公がロクデナシなんだけど、なんか憎めない
愛嬌のある人たらしだったり、
(見栄張って金払いが良くなったり、色遊びに
走るとことかも落語っぽいなあ)
カミさんが散々振り回されてるんだけど
気持ちのどこかでダンナを想っているとことか。
最初は小さ、、くはないか、悪さが歯止めきかなくなり
えらいところまで行っちゃって、おいおい
どうするんだい!となっても、ちゃんと
広げた風呂敷は畳んで終わるのもいい。
名人芸の一席を堪能したような心地良い余韻に
浸れます。
まだまだ元気一杯なのに本来の年齢並みの
(御歳88ですよ!)老いの演技をしてしまう
クリント爺さま、次回作をまだまだ楽しみに
待てそうです。
わたくしめのレビューはこんなところ。
詳しい内容については皆さんがお書きですから、
おあとがよろしいようで。