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おじいちゃんの存在感で丸ごと許されてしまおうというの、ずるいけど許しちゃうよね。まわりの強面も警官もわんこも翻弄されて。家族だと腹わた煮え繰り返るんだろうけど。「今さら反省されても」だからこその仲間への忠告なんだとは思うものの「おまえが説教できる立場か」も残ってしまい。家族との関係では若干、イーストウッド自身も投影しつつなのでしょうか。
とはいえアールは、ぼんやりおじいちゃんしているわけではなくて機転も利くし、頑固な反面、飄々として柔軟でもある。「なんでおまえ、チャーミングなんだよっ。ずるい！」となってしまう。うまいこと老獪。
イーストウッドは自由自在に指揮棒を振るベテランの指揮者みたいに映画を作る。舌を巻きます。
