タイレンジャー

運び屋のタイレンジャーのレビュー・感想・評価

運び屋(2018年製作の映画)
3.5
ワシな、クリント・イーストウッドいうねんけど。

次の映画の企画どないしよーて

ずっと考えとったんやけどな

終活をテーマにしよ思うてん。

日本ではここ数年、終活がブームやろ?

爺さん婆さんが死ぬ前に身辺整理したりするアレや。

次の映画はな、ワシの終活をそのまま映画にしたらええねん。

主人公はワシと同じような爺さんや。

いつも仕事に精を出して、家族は放ったらかし。

口が悪くて、女好き。

そんな爺さんがえらい迷惑かけた家族に罪滅ぼしすんねん。つぐないや。人生の最後にな。

どない?泣かせるやろ?

この爺さんはワシが演じるから、爺さんだけじゃなしに、イーストウッド自身が人生の罪滅ぼししたことにもなんねん。

一石二鳥や。ええやろ。

口も聞いてくれへん娘の役にはな、ウチの娘のアリソンをそのまま演じさせたらええねん。

「お父ちゃんを許したってやー」言うてな。

これも一石二鳥や。お得やろ。

ほんでな、なんで終活か言うたらな、

終活ビジネスはごっつ儲かるらしいで。

ワシの終活を映画にしてビジネス化すんねん。

映画ファンの他にもな、終活に興味ある爺さん婆さんもいっぱい観に来てくれるで。

ブームは乗ったもん勝ちやろ?

あとな、映画監督は幕の引き方も大事やで。

ワシはそこんとこよう考えとるわ。

もう歳は89やし、いつポックリいってもおかしない。

最後の映画かもしれんから、絶対みんな観に来るで。

これな、閉店セール商法や(笑)

宮崎駿がようやるやつや(笑)

でもな、閉店セール言うてもな、ワシは安売りはせえへんで。

心込めてな、ええもん作らなアカン。