運び屋の作品情報・感想・評価

上映館(2館)

運び屋2018年製作の映画)

The Mule

上映日:2019年03月08日

製作国:

上映時間:116分

ジャンル:

3.9

あらすじ

「運び屋」に投稿された感想・評価

【走り続ける話】

『運び屋』観ました。

『ハドソン川の奇跡』以来のクリント・イーストウッド映画。

シアター内に入ってみると、観客のほとんどがおじいさん。この独特な雰囲気は、映画館にしかできない演出だ、と心を踊らせた。みなさま鑑賞マナーが良くて一安心。上映中、携帯をいじるひとは一人もいなかった。いや、おじいさんに携帯の操作は難しすぎるか。
(映画を観たすばらしい人なら、このジョークに笑っていただけますね?笑)

本編は、ただただクリント・イーストウッドだった。スクリーンからクリント・イーストウッドのにおいが発せられているんじゃないかと思うほど。
これをクリント・イーストウッド映画デビューにする人がうらやましくなったりもした。

クリント・イーストウッド演じる主人公アールは90歳の老人。お金に困り、たまたま手に入れた仕事はなんと、ドラッグの“運び屋”。

いやいや、自分勝手なおじいさんにこれほど重大な任務を任せるなんて、ドラッグよりも危険すぎるでしょ!!

ところがどっこい。
90歳ならではの機知とユーモアが麻薬取締局の捜査官を巧みに操作し、器用にかわしていくのだ。
このおもしろさに乗っかり、観客はラストまでクリント・イーストウッドに軽々と運ばれていく。

犯罪映画でありながら、家族の物語でもある。
クライムエンターテインメントとヒューマンドラマ。仕事と家族。決して混和しないであろう二者を、無理やりブレンドしたコーヒーのような。それぞれがそれぞれを際立たせるスパイスになり、このブラックコーヒーの苦味はクセになる。渋い香りまで、たまらない。

「遅咲きなのよ」

かつて、デイリリーの花を栽培していたアールに向けて娘が言った一言が、映画のすべてを表しているようで、思わず息を呑んだ。

顔に刻まれた深い皺。
消えない傷跡。
それが、90歳の老人が生きてきた時間を痛いほど見せつけてくる。

車は止められるのに、時間は止まらない。
お金は手に入るのに、家族は手に入らない。
それでも、すべての罪を認め、まっすぐ道を走り続けることが、回り回って本来の自分に到達する一番の近道であるのかもしれない。

デイリリーが映るラストシーン。デイリリーは一日しか花を咲かせないという。儚さと逞しさが重なり、“アール”という名の花言葉をつけたくなった。

真っ黒のスクリーンに白い文字が流れるシンプルなエンドクレジットが、異常にかっこよかった。
ああ、これがクリント・イーストウッドの映画なんだな、と実感した。

クリント・イーストウッドが演ずる破天荒ていうか自由きままな90歳のアールが麻薬カルテル組織を翻弄していたのは笑える。
リップクリーム塗ってる場合かよと色々ツッコミたいコメディ映画。

また家族愛のシーンでも、吉本新喜劇を笑えなくした版ぐらいの茶番感もあったが、全体的にこんな人生送れるのが一番幸せなのかもしれないと思わせてくれた。
けれども最後の法廷場面でのおじいちゃんを家族みんなが許してあげるのがどうも納得いかない。
誰か叱れコラ!
yusuke

yusukeの感想・評価

4.0
88歳にして現役。
やっぱり台詞一つ一つの重みが違うな。
イーストウッドはハリウッドの生き神様です。

社会悪に加担した老人を批判的にみせない、こんなにリアルに人間味に溢れた映画もそうない
Emiii

Emiiiの感想・評価

3.8
家庭よりも仕事を優先してきた主人公アールは90歳近い年齢。優先してきただけあって仕事では周りに称賛されるまで登りつめたが、家族には嫌われている。娘の大事なライフイベントに顔を出してもろくに話してくれない。妻は今でも過去の話を持ち出す。

ある日自宅と仕事場が差し押さえられたアールは知り合いが教えてくれた、ただ「運ぶ」だけでカネを稼げる仕事をする。
単純な作業に対して驚くほど大きな対価を得たアールは一度だけと決めていた運ぶ仕事を繰り返すようになる。
運ぶモノの中身は確認するなと言われていたが、ちょっとした好奇心で中身を見たアール。とんでもないモノを運んでいたことに驚く。
しかしその時点でこのオイシイ仕事から離れられない自分になっていた。

ある日アールを買っていたギャングのボスが殺され、運び屋の現場指揮が変更となる。
それまでは寄り道があっても許されてたが、今後は一切の寄り道、計画にない行動をした場合は命はないと忠告された。
そんなある日、アールのもとに別れた妻の危篤の知らせが届くーーー。


ダーティ・ハリーで言わずと知れたクリント・イーストウッド。
本作ではさすがにヨボヨボのおじいちゃん。猫背もリアル。
「好きなことをやりなさい、続けなさい」
マイ・インターンでもそうだが、人生の先輩(高齢者)が若者に人生の生き方を指南するシーンが個人的にすきである。
本作では警察官とアールのシーン。そんな2人が再会するシーンが哀しくてなんとも言えない。
欲を言えば、警察官の表情が見たかったのにサングラスぅぅ!なんで!????
最後のシーンも好み。どんなところでも好きなことができる人生。素敵だな。
mosan

mosanの感想・評価

5.0
しびれる。
自分の人生や家族とどう向き合うか、老いとどう向き合うか。
なによりも大事なのは家族、それ以外はどうだっていい。しびれる。
『グラントリノ』がまた観たくなる。
rose

roseの感想・評価

3.8
ワイルドな爺さん。
でも安全運転。
なのに犯罪する。
そんな素敵な映画。
田村豪

田村豪の感想・評価

3.9
他のレビューと同意見ですが一言でこの映画を表すと「無駄のない作品」。おそらくクリントが作る映画でつまらないものはないのだなと感じました!
ダラダラ中だるみするシーン、面白いけど深みのなさ、そんな映画のレビュー落ちするポイントはなく、高齢のクリントが主演を務めるところも含めてメッセージ性を強く感じ、マトリの上司との兼ね合いも無駄がなくさすがと言える作品でした!

ブラッドリークーパー、モーフィアス、オーシャンズ11のあの人、さすがのキャストチョイス笑
papi

papiの感想・評価

5.0
あー面白い。なんでリップ塗ってんだジジイ。すべてオレに帰すイーストウッド錬金術、観た後笑顔になっちゃうよ。ほんと雑な、イーストウッド!最高。
いな

いなの感想・評価

3.8
お先に鑑賞
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