しょうちゃん

吐きだめの悪魔のしょうちゃんのレビュー・感想・評価

吐きだめの悪魔(1986年製作の映画)
4.0
マンハッタンの下町を舞台に、
人間の体をドロドロに溶かしてしまう腐ったワインが巻き起こす恐怖と騒動を、
グロテスクなSFXとおふざけ感覚で描いた奇っ怪なホラー。

マンハッタンの浮浪者たちのたまり場で、
酒屋の店主が地下室から一箱のワインを見つける。
ワインを一本1ドルで売り出し、
そのワインを飲んだ浮浪者たちが、
次々とドロドロに溶けていくそんなお話。
冒頭の火事から逃げ出すシーンでチ〇コ丸見え。
登場人物たちが主人公をはじめ、
浮浪者たちが多いのも特徴である。
まるでトロマ作品みたいな内容。
本作の見所は人体が溶解する描写が素晴らしく、
とてもカラフルでアートにも見える。
溶解だけでなく、
パンパンに膨れ上がって爆発すことこもある。
1人目の犠牲者が廃墟のトイレの上でドロドロと溶けるシーン、
カメラーワークが“死霊のはらわた”で、
溶けた姿は“バスケットケース”のシャム双生児の兄の様である。
全編に渡ってドロドロ地獄が展開するのかと思いきや、
本作のメインはドロドロではなく、
下町の浮浪者たちの日常が描かれている。
ちぎれたチ〇コを投げあったり、
生首がパンチラを見たりと、
笑わせてくれる。
ジム・ミューロー監督が21歳で撮った本作であるが、
卒業製作とは思えないほどのカメラーワークの完成度に驚かされる。
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