TS

吐きだめの悪魔のTSのレビュー・感想・評価

吐きだめの悪魔(1986年製作の映画)
3.5
【映画史上最も汚い作品】75点
ーーーーーーーーーーーーーー
監督:J・マイケル・ミューロー
製作国:アメリカ
ジャンル:ホラー
収録時間:102分
ーーーーーーーーーーーーーー
爆笑。なんなんだこれは。でも憎めない。スコア1にするか3.5くらいにするか迷いましたが、『魔の巣』や『ロボットモンスター』とはまた違うカルト具合でして、それなりに楽しんだ自分がいるのでこのスコアにさせていただきました。もう汚い。きたない。キタナイ。見てたら何か匂ってくるんじゃないかというくらい、汚物まみれの下品な映画です笑 そして面白いことに、何も解決しないまま終わりますし、物語の7割くらいは本筋に関係のないもの。30分くらいで終わらせれるものを無理やり100分くらいにした映画であります。

酒場の店主エドが、自分の家の地下から60年もののワインを発見する。格安の1ドルで浮浪者に売っていくのだが。。

このワインを飲んだらぐちゃぐちゃに溶けてしまうという爆笑設定。最初の犠牲者の浮浪者がまさにこのジャケの真ん中にいる異形の存在に成り果ててしまいます。ところが苦しんで溶けて終わりですから、このモンスターが襲ってくることはない。そこは迫力に欠けますが、『死霊のはらわた』を彷彿させられるような彩色豊かなグロ描写を堪能出来ます。太っちょの人なんて溶けるどころか膨らんで大爆破してしまうから抱腹絶倒であります。

で、かなりテンポよく進みそうですが、中盤は誰もこのワインを飲まず、本編に不要な汚い話ばかり。まず舞台の大半が廃棄車両置き場であり、登場人物も浮浪者だらけ。吐く言葉はほとんど汚い言葉であり、上品な人に今作を見せたらひっくり返ってしまうのでは?と言うほどの汚物まみれの作品。こんなものがブルーレイで発売されてるわけですからこの国は暫く平和でありましょう。

で、この作品、なんと男性の恥部が空に飛びます。そんな作品は世界広しと言えどこれだけでありましょう。モザイクも何もなしで映るため、これは『ホステル2』以来の衝撃。これ程インパクトのあるシーンですが本編にはあまり関係ない。結局のところ、なんでこのワインを飲むと溶けてしまうのかということがわからないまま今作は終わってしまいます。まさに超カルトムービー。

これを見ながら美味しくご飯を食べれる人がいたら紹介していただきたい笑 無茶苦茶な作品ですが、何やら憎めない不思議な映画です。忘れたくても忘れられないでしょう。。
TS

TS