ナディアの誓い - On Her Shouldersの作品情報・感想・評価 - 3ページ目

上映館(4館)

ナディアの誓い - On Her Shoulders2018年製作の映画)

On Her Shoulders

上映日:2019年02月01日

製作国:

上映時間:95分

あらすじ

「ナディアの誓い - On Her Shoulders」に投稿された感想・評価

はるま

はるまの感想・評価

3.8
2019-027
『ババールの涙』とセットで観るべき。原題を直訳すると「彼女の両肩に(あるもの)」。あまりに大きすぎる負担や苦しみ、使命を、どうにかして分け合い支えていけないものか。
Morizo

Morizoの感想・評価

3.7
・ ごく平凡だった若い女性が民族の代表としての役割を背負っているその「重さ」を伝えるために同年代の女性が撮った映画。邦題を On her shoulder にもっと近づけてほしかった!

・ 悲惨な過去を映画内で具体化しないことで、ナディアに対して繰り返された安直なインタビュアーの共犯者にならないようにしつつ、観客を能動者として動きださせる力としていた。彼女だけに背負わせてはいけないのだというメッセージを受け止めた。

・ ヤジディ教徒を襲った悲劇は、ナディアがメディアに露出してノーベル平和賞も取ったことで、国連が巻き込まれて、結果としてイラク政府等への働きかけもあったり、良い方向に動いた。一方で、数限りない陽の目を浴びない悲劇や、国連で「優先度がヤジディ問題より上」とされていた問題たちの影を感じぜるを得なかった

・ 「Justiceを!」という言葉が映画で繰り返されたが、単純にISを悪者にしてしまうのは悲劇の連鎖を止めないと思う。彼らもまた何かの被害者なのかもしれないという視点は持っておくべきだという戒め
Jun55

Jun55の感想・評価

4.2
ノーベル平和賞を受賞したナディア・ムラドさんのドキュメンタリー映画。
このドキュメンタリー映画は、彼女の回想録「The Last Girl 」後の人権活動家としての活動の様子を映画化したもの。
ちょうどを回想録を読み終えたのだが、回想録にある壮絶な内容を理解してからでないと、映画の中で見せる彼女の苦悩の表情を理解することはできないのだろう。
映画のオリジナルタイトルは「On her shoulders 」。彼女は自らを人権活動家ではなく被害者の代弁者という。彼女ひとりがヤズディ教徒の将来を背負って、その責任の重さに押し潰れそうになる様子が映し出される。
ただ、自分にとってはジャンヌダルクを見るような気分だった。
日本人記者、アマルクルーニーの方に話題性を感じたのかな。残念だった

注目されにつれ、メディアが彼女を取り囲み人々には"希望"として、判断を委ねられ期待される。

彼女はただ伝えたい、そんな思いで立ち上がった。

自分の意思と変わる周りの環境。

彼女の葛藤と覚悟は計り知れない。
ゆず

ゆずの感想・評価

5.0
ナディアの行動力とその想いに心が打たれた。苦しい体験だとしても伝えることの大切さ、発信し続けることで救われる命があることを実感した。ナディアの表情や言葉に何度も涙が溢れた。
mika

mikaの感想・評価

4.5
ジェノサイドや戦争の悲惨さやナディア自信の被害について多くが語られることはなかった。賛否両論あるかもしれないが、これはとても効果的だったと思う。
第1に、ビジュアル的に壮絶なものによって、ナディアの現在の等身大で繊細な心の動きや葛藤が霞んでしまうことを防いだ。人々を惹き付ける簡単でダイレクトな手段を使わないことで、その奥に置き去りにされがちなものが浮き彫りになったのだ。
第2に、観るものの今後の行動に余白を残したこと。この手のドキュメンタリーは見るだけで満足してしまうことが多いが、この映画からは基本的な事実関係が全く伝わってこないので見たあとに調べ始めてしまう(私自身がそう)。ドキュメンタリーとしては成功。
shinooooo

shinoooooの感想・評価

4.8
書店で本が積まれていることは知っていた。ノーベル平和賞を受賞したことも。
しかし、こうして映画になると映像のもつパワーに圧倒される。ドキュメンタリーの強烈なインパクトに、ただ打ちのめされることになった。
夢を持った普通の村娘だった21歳の女性が、戦争・虐殺・テロの被害者となり、世界へ向けて現状を知ってほしい、助けてほしいと訴える姿を追う。
これを知ったあなたには何ができるの?と課題を突き付けられた。
バハールの涙を観たときに、この作品も絶対に観ようと思ってた。

鑑賞中、観てるのがすごくつらくてイヤになった。

この作品、特に酷いシーンを映しているわけではない。ナディアや彼女を支援する人が映し出されているだけだ。

また、特にナレーションがあるわけでもない。

ただ、ナディアの話を聞いているだけで、彼女の表情を見ているだけで、つらくなるのだ。

何回、「ジェノサイド」という単語が出てきただろうか。

彼女は何回、同じ質問をされ、何回同じ話をしただろうか。

そういうのを想像すると、やりきれなくなる。

我々はもう少しこういうことに関心を持たねばなるまい。
小一郎

小一郎の感想・評価

4.5
泣いた。それは多分『バハールの涙』を観たからだと思う。

ISIS(イスラム国)による少数民族「ヤジディ教徒の虐殺」。少女や女性たちは戦利品として売買や交換の対象となり、23歳のナディアさんは性奴隷となった。

脱出に成功したナディアさんは、自らの体験を世界中で語るようになる。そうした行動が国際社会を動かし、2015年12月に国際連合安全保障理事会の場でISISの虐殺や性暴力について証言。2016年9月には国連親善大使に就任し、2018年ノーベル平和賞を受賞した。

ヤジディ教徒の希望の存在となったナディアさんの素顔はごく普通の女の子で、本心では人前になんて立ちたくない。しかし、そんな彼女が表舞台に立ち続ける固い決意を、彼女の姿や表情が映し出す。

本ドキュメンタリー映画だけでも十分心を打たれるけれど「ヤジディ教徒の虐殺」をテーマに、ISISと戦うことを選んだ女性の物語を描いた劇映画『バハールの涙』で、虐殺と性奴隷の様を映像で観ていたお陰で、何故ナディアさんがこれほどまでの強固な意志を持ちうるのかが良くわかる気がして、心震えた。

ナディアさんは言葉を武器に命がけで戦っている。その壮絶な生き様が、劇映画で銃を手にして戦うバハールと重なり、ナディアさんもまた戦士なのだと思う。

ほかにも、人間同士が生きるということはどういうことかについて学んだ気がする。ナディアさんが国連親善大使に任命された際のスピーチで、確か「自分にも人間らしく生きる権利がある」というような趣旨のことを述べ「世界中にいる弱い立場の人々を守れるかどうかは、あなたがた次第なのだ」というシーンがあった。

映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』とその原作本でも同じようなことを言っていると思うけれど、人には人間らしく生きる権利が等しくあるのであれば、弱者は人に頼るのが当然の権利だし、頼られた人は弱者ときちんと向き合わなくてはならないのだ。

ナディアさんの著書『THE LAST GIRLーイスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語― 』もポチらざるを得なくなった。
koms

komsの感想・評価

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最後めっちゃ極まってしまいました。
今後も真面目に生きようと思います。