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消えた16mmフィルムのEのレビュー・感想・評価

消えた16mmフィルム(2018年製作の映画)
4.2
90年代初頭のシンガポール映画大好き女子たちのDIYな記録映像というだけでも充分楽しめるのに、そこに謎の中年男の存在が浮上しミステリーとして更に面白くなっていく。

才能ある若者に寄生し、彼らが自分を超えていくと感じとると、彼らの大事なものを奪い姿を消す。こういう人物ってうさんくさいけど、やたらカリスマ性あるんだよなー。結局自分には才能がない悲しき中年男、なんだけど、その人物自体はめちゃくちゃ映画的に面白いという。

もし『Shirkers』が消えることなく完成し公開していたら。劇中でも『天才マックスの世界』や『ゴーストワールド』の名前が挙がるけど、並ぶようなカルト的作品になっていたかも知れない、、と思いを馳せてみる。
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