エイドリアンラインの手がけた第2のロリータ
どうしても1作目との比較になってしまうけれど、今作の方がハンバートの性癖具合とローの神聖さが強調されミステリーの要素が推されているように感じる
ヘイズ夫人はほっそりとして少しロマンチストな美しい女性に変身を遂げていたので驚いたし、ギルティも物々しい雰囲気を纏っていて、こうした脇役のマイナーチェンジが効果的に響いていた
映画技術の向上もあるにしろ、前作の欠点が上手く昇華され見応えのあるものになっています
ジェレミーアイアンズ演じるハンバートの異様性
メラニーグリフィス演じるローの幼児性
双方が衝突した、公園での稽古を黙っていたあとの喧嘩のシーンは印象的
いずれにしろ原作の凄さを感じずにはいられませんでした