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薬の神じゃない!のtanziのレビュー・感想・評価

薬の神じゃない!(2018年製作の映画)
4.0
俳優、監督、プロデューサーとして中国の超がつくヒットメーカー、徐峥(シュー・ジェン)主演の2018年のヒット作

彼がどれほどのヒットメーカーかというと、
大掛かりなCGもアクションも豪華な衣装美術や爆発もなくさほど予算もかけてなさそうな作りで、今年「あの」大陸で俳優個人総合興行収入100億元(1600億円)超えを果たしトップ10に入ったというから驚きです

今作は最初からなんかちょっと違う…と思ったのは、多分髪の毛があるから。
ウィッグだろうか、あれ。

作風はとても徐峥主演コメディらしい話運び。
どう見てもクズでダメな男が、様々な人と関わりを持つことで一世一代の「善いことをする」という語り口は、彼の十八番。

それでも、毎回ヒットになるというのは、映画作りが上手いから。

特色のひとつが、自分だけが目立つ作りではなく必ず素晴らしい共演者を配置してアンサンブルで見せる点。

しかも作るごとに洗練され、でも決してスタイリッシュにならないところがとにかくいいのです。

この作品も、クライマックスで伏線の回収をするとともに感動的なシーンに仕上げてきました。

そんな素晴らしいシークエンスに彩られた後味のとてもいい、実に徐峥らしい秀作です。
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