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百一夜のsonozyのレビュー・感想・評価

百一夜(1994年製作の映画)
3.5
アニエス・ヴァルダによる、映画発明100年を記念して作られたという、様々な映画と欧米の名優たちが登場する楽しい作品。

100歳が近づき記憶が失われつつある“ムッシュ・シネマ”(Simon Cinéma / ミシェル・ピコリ)に雇われた、映画を学んだ女学生カミーユ(ジュリー・ガイエ)。
彼女が毎日彼の邸宅に通い、1〜2時間 映画について会話する(1回500フラン貰える)アルバイトを101夜続けるというお話。

映画は『吸血鬼ノスフェラトゥ』に始まり、最後は『汚れた血』までいろいろと登場。

邸宅には様々な名優たちが訪れます。
前半に長めに登場するマルチェロ・マストロヤンニ、ヘリでやってくるアラン・ドロン、ジャンヌ・モローとハンナ・シグラが二人で登場したり、ジャン=ポール・ベルモンドが変な実験する役で出てきたり、カトリーヌ・ドヌーヴとロバート・デ・ニーロの異色カップルも...etc

リュミエール兄弟の『水をかけられた散水夫』や、ヴィットリオ・デ・シーカの『自転車泥棒』のオマージュ的なシーンもさらりと。

日本人観光客のツアーガイド役でジャン・クロード・ブリアリも登場。笑(相変わらず日本人=写真撮りまくる人たちなのがなんだかなぁですが..)
ここで、お土産品?のスノーボールが出てくるんですが「ムッシュ・シマネ(シネマでなく)」と日本語間違ってるのが可笑しみ。

サブプロットで、カミーユの彼氏マイカ(本名は彼女と同じカミーユ)が初の自主制作映画に取り組む話も展開。
ムッシュ・シネマにも出演してもらい、作品はカンヌ映画祭へ。ここでも色んな名優が出てきます。

カミーユ(ジュリー・ガイエ)の美乳サービスショットもあり。
電飾姿のリュミエール兄弟と、MGMのあのライオンのネタがツボでした。笑
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