シネフィルmonk

百一夜のシネフィルmonkのレビュー・感想・評価

百一夜(1994年製作の映画)
3.0
ヌーヴェル・ヴァーグの映像作家の中で紅一点異彩を放ち、いまも現役で活動中のアニエス・ヴァルダがシネマ誕生100年を記念して製作。ご主人のジャック・ドゥミと同じくヌーヴェル・ヴァーグ左岸派に位置付けられ、最新作の『顔たち、ところどころ』でも54歳年下の若者JRとコンビを組んだロード・ムービーで話題になったばかり。

「ヌーヴェル・ヴァーグの祖母」とも称えられるヴァルダが映画の生き証人であるムッシュ・シネマ(ミシェル・ピッコリ)氏を通して欧米の様々な名作、怪作のシーンを再現を交えて紹介。ゲストにマルチェロ・マストロヤンニ、アラン・ドロン、カトリーヌ・ドヌーヴ、ジャンヌ・モロー、ロバート・デ・ニーロら大物スターがシネマ氏の館に次々と集結して、虚実織り交ぜて描いた記念碑的作品。ヨーロッパの名優のみならず、ハリウッド豪華スターが出演、夢のコラボレーションが実現した。 リュミエール兄弟がシネマトグラフ発明以来、百周年となる映画史を紐解きながら、次世紀へと継がれる歴史=物語が、写真家出身のヴァルダ・マジックによって軽やかに紡がれてゆく。
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