来夢

スパイネーション/自白の来夢のレビュー・感想・評価

スパイネーション/自白(2016年製作の映画)
3.6
同監督の『共犯者たち』と続けて鑑賞。
北朝鮮のスパイ疑惑をかけられ逮捕、拷問された人々とその家族、捏造を行った当事者に迫るドキュメンタリー。
最初は冤罪事件みたいな感じで、本当にスパイじゃないって言い切れるのか? って思いながら見てたけど、徐々に国家情報局のあからさまな嘘が見えてくる。
共犯者たちでも思ったけれど、なんで韓国のお偉い人たちこんなにすぐバレる嘘をつくのか。そんなのもあっての報道への政治介入なのかね。日本の警察の不正な取り調べとか、「es」とかみたいな映画の題材になった事件でもそうだけれど、こう言う力関係が生まれてしまう場って、完全に独立した第三者機関が監視しないとどうにもならないんじゃないかって気もする。本来報道もそういった監視者の一つでもあるはずなんだけれどね。
監督がどういう立場でこの作品を撮っているか、この作品だけだと分からないのもあるので、共犯者たちの後に観ることを勧めます(元々はこっちが先だけれど)。

中学の修学旅行で韓国に行ったときに、先生がスパイ疑惑をかけられた(すぐ解けたけど)なんて、当時笑い話だったけれども、これ見たら笑えないなぁ。
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