雨丘もびり

ハッピー・デス・デイ 2Uの雨丘もびりのレビュー・感想・評価

ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)
4.0
冒頭、まさか1のラストシーンを壊さないまま新しいお話を紡ぐの!?って過度に期待しちゃった。
ま、そんなアクロバット無理だよね。フツウに新しい物語が始まって。。。

しかし!
この2は魅力的な映画でした!

ジャンルを大きく変更した劇の中で、主人公ツリーの人間性をもっと深く知れる嬉しい時間。
監督の中でも俳優(ジェシカ=ロース)の中にも、ツリーというキャラクタが活きてるからこそ作れた続編だね。
お母さんをめぐる葛藤と対話、胸に迫る。
ルームメイトのローリーと"友達をやりなおせた"のもすっごく良かった。
ツリー、アンタやるよね、すごいコだよ。おめでと(泣)。

『アバウト・タイム』よりぜんぜん良い話じゃん。
「アンタのために死ぬのはこれがさーいご」シビれた。ツリー、好きっ!


半面、
世界観を広げたぶん、映画のアラが目立つようになっちゃったのは、残念かな。

二人目のライアン君って、何しに来て、結局どうなったの?
もともと別次元(本作の舞台)にいたツリーはどこに行ったの?
唐突に露呈したダニエルの二股設定が、彼女をヒールにするための言い訳っぽい。
ツリーの記憶力良い設定はムリ有りすぎ。
犯人の動機はまぁ良いけど、3人殺そうとしたの意味不明。
などなど。
あと新キャラの学園長はスベッてると思う。

とはいえ。
バランスもテンポも良かった「1」の方が私は好きだけど、高い志とキャラクタたちへの愛で紡がれた美しい続編なのは間違いない。
"誕生日"を共通テーマにしたままなのも技あり。
面白かったです☆

「2U」のタイトルから、プリンスの歌詞カードみたいなLINEやりとりしてたダニエルソロリティのお話かな?とも予想したんだけど外れたわ。
「3」は(無さそうだけど)そういうお話だったりしてねw。

あ、ジェームス=ブラントは私もいろいろ黒歴史w。
しみじみうっとり聴いてた自分を蹴りたい。
大学の頃だな。ぎゃ~~~~思い出させんな!!!