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蜜蜂と遠雷のNARUのレビュー・感想・評価

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)
4.4
ピアノコンクールを通して「才能とは何か」を描いた作品。

映像、音、演技、演出、脚本、テーマ、すべてにおいて上質な映画だった。

「才能の形」が違う4人の視点からテーマを描いてる点が面白い。
自分にはない才能を目の前にして各自が見せる反応こそ「才能とは何か」を露呈している気がした。

セリフで感情や本心をすべて明かすような邦画が多いけど、本作のように「この笑顔は虚勢ではないか?」「このセリフは本心か?」などと思考しながら観れる邦画が増えるといいなと思う。

あと「どうやって撮ったんだ?」と驚く映像がいくつかある。CGなんだろうけど違和感がない。邦画でここまでハイクオリティの映像は珍しい。
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