感動の余韻がいつまでも消えない。
月の光の連弾シーンが本当に美しかった。
視線と音だけの会話。
言葉によらないコミュニケーションを表現できるのが、やっぱ映像の醍醐味だね。
そして天才の描かれ方が良い。
天才の天才さを、説明台詞に頼らず表現しきった点で、この映画は他の作品とは一線を画す物になったと思う。
また、その存在が周りの救いになる描写にはハッとさせられた。
天才を前にすると恐怖心や劣等感を持つが、味方にすれば自分では届かない所に行ける。
コンクールという競争の中にあっても、互いにいい意味で影響しあって、相乗効果が生まれるストーリーに、初心を思い起こされた。
好きという気持ちは不可侵領域な筈なのに、挫折により揺らいでしまう。
そんな時、昔の自分の気持ちを持っている人がどれだけ助けになることか。
ラストシーンはあまりの素晴らしさに呆然としてしまい、エンドロールで感動が襲ってきた。
追記: 作品として完成度高すぎて褒めるの忘れがちだけど、主演(?)4名の方々は演奏シーン含め本当に素晴らしかった。