【石川慶の天才性に圧倒される映像体験】
皆さんの仰る通り、松岡茉優の天才的な演技は素晴らしい!
しかし、それすら霞んでしまうほど、石川慶監督の天才性が終始目立つ一本。
演奏を中心に組み立てながら、画と音の化学反応を起こし、じわじわと深遠なる心象風景に観る者を誘う手腕の凄まじさ!
ただし、そんな石川慶の天才性ばかりが目立ち、物語の吸引力があまり感じられなかったことが、私にとっては物足りなく……
ついに日本映画界に新たな天才が生まれました。
この才能を潰すことなく、大きく育んでほしいものです。
4.0以上つけてもいいのですが、テクニックを物語を印象づける道具として扱えるようになる日まで、とっておこうと思います。