磯野マグロ

蜜蜂と遠雷の磯野マグロのレビュー・感想・評価

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)
4.0
【いつ見ても音楽映画は大変】

クラシックにもピアノにも造詣が超浅いので、この手の映画はいつも「上手い人と超上手い人の違いはもちろん、超上手い人と下手な人の違いすらまったくわからん…」と思いながら見てる。隔靴掻痒。きっと大事なことをたくさん見逃しているのだろう。
音楽をちゃんと聴かせながら、心の動きを見せ、演奏の演技もする。大変だよね。失敗したり、そのあたりから逃げたりしてる映画はたくさんある。でもこの映画は、ガチンコでその難題と闘っている。そして、わたしの力不足でピアノの良し悪しは劇中のリアクションから類推するだけだったけど(それでも明石のカデンツァはちょっと泣いた)、亜夜の、明石の心はちゃんと感じられたし、海辺のシーンでは、天才たちの純粋さと哀しみが伝わってきた。
基本、松岡茉優を見に行ったんだけど、そして松岡茉優はやっぱり最高だったんだけど、もうひとりの松、松坂桃李よかったなー。
205
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