お見事。原作を読んで頭に思い浮かべていた情景が、ちゃんと映像化されていた。
松岡茉優の英伝亜夜は原作よりもっと大人しいというか闇を抱えるような雰囲気になっていたけど、これはこれでいい。風間塵カンペキ。マサルカルロスは原作から飛び出してきたレベルだった。松坂桃李はこういう役が本当にうまい。
そして審査員の斉藤由貴がめちゃくちゃよかった。
この物語は純粋に音楽の素晴らしさを目で感じることと並行して、「コンクール」におけるさまざまな立場からの葛藤を描く作品だと思っているので、斉藤由貴がめちゃくちゃハマっていて嬉しかった。
強いて言えばもうすこしコンクールシーンに時間を割いてもよかったのかなと。でもあの大作を2時間で綺麗にまとめたのはすごい。