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蜜蜂と遠雷のmaのレビュー・感想・評価

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)
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原作の〝雨音が馬の足音に聴こえた〟という美しい表現、そのワンシーンがなぜ雨の中馬を走らせることになるのか。
そのほかもいろいろ、モヤモヤ。

おそらく原作を切り離してひとつの映画として観ることができたら良い作品に仕上がっていることが分かっただろうけど、わたしはあまりにも原作を愛しているのでどうしても無理で、冒涜だとすら思いました。
わたしは原作で既に風間塵の、栄伝亜夜の、マサルの、高島明石の、彼ら自身の、彼らだけの音楽を聴いたので、どうしても、どうしても、、、、、ごめんよ〜〜〜〜愛せなくて。ほんとうに申し訳ない。

もう少し時が流れてから再度鑑賞したら、見方も変わるのかもしれないね。

でも確かに役者陣の演技はほんとうに素敵、それだけは、心から思う。
松岡茉優、ラブだよ。

原作者の恩田陸先生は、「映像化できない小説を」と、ピアノコンクールに通い何年もかけて原作を書き上げたそうだが、撮影現場に赴き、松岡茉優を見て思わず「亜夜ちゃん」と駆け寄ったそう。その気持ちは少し分かるんだ。

個人的には、鈴鹿央士を発掘したことが大きな大きな功績だと思うのと、今作をきっかけに原作も読んでみたいと思う人がいるのなら、わたしはとても嬉しい。
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