ちいさな独裁者の作品情報・感想・評価

「ちいさな独裁者」に投稿された感想・評価

1945年4月、敗戦濃厚なドイツで脱走した兵士が偶然に大尉の制服を拾い、成りすまし、権力を手にしていくお話。

「生きたい」という根本的な欲求が満たされると、食欲、支配欲、欲にまみれた主人公。

のどかな何もない収容所で、悲惨な事件は起きる。
自分の身を守りたい、今ある状況を失いたくない、違うと気付きながらも権力に従ってしまう弱い人。

自分の欲のままに行動する。
自分の理想とする生き方を全うする為に死を選ぶ。
対照的に信念を貫く姿が描かれたシーンが印象的でした。

最後のエンドロールは笑ってしまった。
結局はチンピラみたいな集団だったな。
ここまで将校になりきれたらある意味その資質はあったんだろうな。
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

2.0
本当ならブルーレイ発売されたら購入しようとしていた作品だったがされなかったためレンタルで初めて見たけど期待を裏切られるほど残念だった。といってもクソつまらないと言うわけでは無いわりかし楽しめたがもっと良い出来になっていると思っていた。ストーリー性はなかなかタイプだ!脱走兵が独裁者になってしまうんだから、しかも実話ベースらしいのもすごい。それにしても巧みな嘘つきすぎだろ…
Tommy

Tommyの感想・評価

4.1
部下も将校も気づいていたであろう危うい橋を渡る極上のサスペンスを戦争末期の倦んだ空気が覆い尽くす。
重機で人を粉々にしようも一切ギアを入れず、ベクトルも示さぬまま浮遊する。深刻な題材をもて遊んでいるかのようだ。実話である事を明かされ妙に納得する自分がいてゾッとした。
諒

諒の感想・評価

3.5
見ていて始終胸糞が悪かった作品。
主人公の言動の酷さは、悪魔ではないかと思う位。
権力って怖い。
エンドロールは、皮肉がきいていて良かった。
ドイツの敗戦が濃厚になった1945年4月。脱走兵として憲兵隊に追われていたヘロルト空軍上等兵は泥濘にはまり捨てられていた車から空軍大尉の制服一色を発見、それを身につける。
偶然通りかかった遊兵フライタークは彼を本物の大尉と思い込みヘロルトの指揮下に入れてくれと申し出る。

これを機にヘロルトは大尉に成り済ますことを決意、道中同じように彼を大尉と思う部隊からはぐれた兵隊達を従え、ドイツ軍の犯罪者収容所に辿り着く。

道中の大尉演技がバレないことですっかり自信をつけたヘロルトは自分はヒトラーから特命と権限を託されてると偽り、収容所で地位を築き、彼に心酔する国民突撃隊隊長の要請を受け、即決裁判を開廷し犯罪者として収容されてる軍人を大量処刑する。明らかな越権行為であり軍規違反だがヒトラーの全権委任で収容所の上層部も丸め込まれる形になった。
しかも権力に酔いしれたヘロルトの凶行はこれだけで終らない…

いやぁ、ビビったよ。嘘が止まらない上に全然バレないないんだから、、笑
何回もあぶない場面があるんだけど、その都度ヘロルトは切り抜ける。元々の資質として弁舌が巧みなのもあったと思う。
しかし、こんな大それた嘘だし何も考えず行き当たりばったりだから、最初はオロったり、顔をひきつらせたり、声が上ずったりしてる笑 この最初期はバレてもおかしくないぐらいの不自然さはあるんだけど、そこは制服の力なのか?みんなあっさり信じちゃうんだよな。
そして、収容所に君臨する頃は自信満々で、てか、自分の嘘に自分も騙されてるかのように実に大尉らしく傲慢に振る舞うから、"ヒトラーの全然委任"なんてゴリ押しも通ってしまう、、
敗戦間近の混乱期だからヒトラーに直接確認なんか取れなかったんだろうね、悪運が強いんだよな、ヘロルト。

処刑された犯罪者って大半がロヘルトと同じ脱走兵なんだよ。後はせいぜい仲間の死体から食べ物盗んだりとか死刑に価するような極悪人なんかほとんどいない。それに運が悪ければ自分も同じ身の上になってたかも知れない人達を「ドイツの恥だ」「社会の敵」だと冷たく糾弾して迷いなく処刑に踏み切るロヘルトは冷酷な独裁者そのものだった、、

人間とはいとも簡単に思考停止してしまう生き物なんだと思った。
ヘロルトは大尉の制服着てそれらしく振る舞っただけでこんな大凶行を起こした。

何故止められなかったのか??

相手の地位が上、さらに上から全権委任されてる、逆らったら自分に禍が、明らかな違反だが自分が責任を取るわけじゃないし、とか同調圧力と保身が結託した時に人は自身の思考と心を捨て去りロボットになる、それも比較的あっさり、、これは戦争みたいな極限的な場面じゃなくても頻発に起こってることだけに身がしまる思いがした。

そして、強大な権力を手にした時、その力の行使に酔いしれて暴走するのもヘロルトだけの話じゃない。こっちも我々全員の病理を象徴してるんだよ!

我々は脆く付和雷同する半面、どこまでも残酷に傲慢にもなる危険な生き物。地位や立場に惑わされない自我を持たないとあっという間に堕落する。
そんな圧倒的に正しく恐ろしい真理を淡々と画いた戦慄すべき良作!

戦慄はそれで終わらず、エンドロールにテロップが
"ヴィリー・ヘロルトはイギリス海軍に捕まり過去の犯罪が露見し、色々嘘をついて罪を逃れようとしたが、1946年仲間6人と共に死刑になった。ヘロルトは21歳だった。"

えええーー!これ実話だったのかよΣ(Д゚;/)/
人がいかに権威や肩書きに弱いかと言うことを表現するために寓話的な話を創作したと思って見てたから、たまげたよ😵
軍服来ただけでここまで残虐になれるの時代と環境が怖すぎる。
ただ、ノンフィクションの映画なので実際の人物の度胸は凄い。

偶然拾った大尉の軍服を着たために思わぬ権力を手に入れ使われる方から使う方へ。
戦争って人間の残虐性を全面に出させるなぁと。
後半らへんのホテルで無邪気に歌う姿が
わたし的になんかちょっと…。

あと、エンディングの映像もある意味めっちゃ怖いです。
主人公の度胸、統率力すげーって思ったら実際の人物20そこそこだと最後に知ってびっくり!!この才能他に使ってくれー!
系統てきに同じドイツ映画のesを思い出すね。主人公の目付きがだんだん変わっていくのがリアル…
権力をもった人間、従う人間、それにみあった行動をとる、自分が生き残るために、誰でもなりうる話
男性の心の闇。

第二次世界大戦の終盤に21歳の徴兵された男の実生活の物語。
戦争によって内に潜めていた欲望が強くなっていった兵士。彼の力強く、溢れ出した闇は観てて非常に不快になる(褒め言葉)。

生き残るのに必死な脱走兵のウィリ。
彼は泥で覆われた顔で、ドイツ人将校に撃たれながら逃げ惑う。
その後、仲間が盗難で死ぬのを目撃。 放置されたトラックで、軍服を発見し、彼はそれを着用するのだが、その事が彼の運命を変えていくことに。

ローアングルの撮影が多め。主人公が要望を満たすために、背伸びしていることを表しているそうです。
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