ダニエル・クレイグファンなので公開を楽しみにしていた作品。
ということで公開初日に鑑賞。
富豪の館を舞台に、館の主人の死の真相を追う、アガサ・クリスティ風のミステリー。
登場人物が全員濃すぎる、怪しすぎる。美術や衣装も凝っていて見応えアリ。
もっとコメディ色強いのかと思いきや、かなり本格的なミステリー。古典的なミステリーを、現代を舞台にアップデートした感じ。
あと本格ミステリーだけに、ネタバレ厳禁！な映画。これから観る方は気をつけて。
原作小説ナシのオリジナルストーリーでこの完成度はなかなかすごい。
ダニエル・クレイグはジェームズ・ボンド役の時よりリラックスした感じで、エルキュール・ポワロみたいな紳士的な探偵を楽しそうに演じていてgood！ 本当に楽しそう。
ジェームズ・ボンドは着ないであろう緩めのフィットのスーツや丸っこいフレームの眼鏡がお洒落。
実質主演はアナ・デ・アルマス。とっても可愛かったー！
あと、キャプテン・アメリカとキャラクターが違いすぎるクリス・エヴァンスが笑える。
富裕層を描く本格ミステリーって、身分違いの使用人やふとしたきっかけで交流を持つ異国の人がキーパーソンになったりする。その辺りの設定も、アナ・デ・アルマスが移民の看護師を演じることでしっかり継承。
切なさもありつつラストは爽快。
欲を言うと、もっとテンポ早めてその分各キャラクターにもうちょっと見せ場が欲しかったかな。
お屋敷の人々が豪華キャストだっただけに、もっと演技を見たかったというのが本音。
（追記）
設定、キャスティング、お屋敷のロケーションや小道具、タイトルの意味などなど、皮肉と風刺が利いていて脚本が上手い。
賞レースに乗っているのも納得！
