もやマン

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密のもやマンのレビュー・感想・評価

4.6
今年のマイベストはこれなんだろうなあ、と4月なのに思った。

クラシックミステリーの空気感を纏っている。アガサクリスティーの物語ってこういう感じなのかなって。ケネスブラナーこそこういうの作りたいんだろうなあって思う。こういう映画、めっちゃ好き。

ライアンジョンソンって末恐ろしいなほんと。昔ながらの雰囲気をいまのものに変えてる。だけど古典ミステリを観てるような気分に。ユーモアあふれる会話劇もある。それはキャストの力でもあるのかな。ライアンジョンソンの作った物語を名優が上質な映画にした。脚本力もあるよなあ。伏線の質がかなり高い。最近の映画でこの伏線のクオリティは見てない。

そして、最後の最後まで展開が読めないのがいい。
わりとミステリーってだれが犯人かっていう謎しかないのが多いから、それと比べるとこの映画はいくつもの謎があるし、解決とともに感動させてくる。会話の掛け合いも緊張感が途切れない。
嘘言うと吐いちゃうっていう設定がここで生きるのか!っていう興奮点もある。
ミステリの伏線と、物語上の伏線が、たくさん練り込まれたいい映画だった。


ライアンジョンソンはラストジェダイで嫌われたと思ってたけど、こんなに慕われてるんだなってびっくりした。
俺はラストジェダイ肯定派だけどね。てかむしろ大好き。7,8,9の中で1番好き。
ふだんあんまりDVDとか買わない俺でもラストジェダイとルーパーは持ってるし、実はライアンジョンソンのことかなり好きかも。

ナイブズアウトも最高の映画だった!
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