「パーティーの夜、古い洋館で主の老人が首を切られた状態で見つかり容疑者はパーティーに参加していた遺族」
というコテコテの設定のミステリー。…なんですが設定が現代なのでやれNetflixだのインスタだのインフルエンサーだのググるだのネトウヨだの現代語が飛び交う中々シュールな作品。
真面目さの中に小ネタを突っ込むのは『スターウォーズep8』でも観られましたがあちらは作品の世界観を壊していたのに対しこれは上手くハマっていました。
この監督の作品は『ルーパー』と『スターウォーズep8』しか観ていませんがその2作に比べ断然面白かったです。
舞台となる洋館の雰囲気や出てくるキャラクターもクセがあり、特に実質主役の「嘘をつくと嘔吐してしまう看護師」の存在が良いアクセントになっていて面白かったです。途中”それがありならこの設定意味無くないか…?”って場面もチラホラありましたが笑
また、そこそこ序盤で老人が死ぬ部分の種明かしがあるというトリッキーな構成が面白いです。
名探偵コナンみたいな進み方してくのかと思ったら古畑任三郎だった、みたいな。
本格的なミステリーではないのでトリックの部分は強引ではあるものの、一風変わった作品で楽しめました。