正統派の古典的ミステリー。先日観た「9人の翻訳家」は無理を感じる部分がかなりあったけど、こちらは細かい伏線回収がしっかりしてて良い感じでした。皮肉やユーモアも散りばめられてて見やすかったです。
大金持ちの有名ミステリー作家が85歳で自殺と思われる死に方をし、遺産相続を巡って家族がいざこざする中、探偵が他殺を疑い真相を突き止めようとするお話。
ネタバレ禁止な内容なので細かいことは書けないけれど、事件の真相は視聴者に早々に明かされ、その後は相続を巡るドロドロや、さらに裏にある陰謀を中心に話が進み、最後まで緊張感が続きます。移民問題を絡めた皮肉もウィットに富んでました。
大物俳優や名優が多く出演する中、アナ・デ・アルマスが主役に近い役どころで存在感を発揮してます。「ノックノック」とも「ブレードランナー2049」とも違うキャラで、この人かわいいだけじゃないんだなぁと感心。探偵役のジェームズ・ボンドは役作りのためか少しふっくらしてて、スーツも007よりこたった感じだったけど、良い味出してました。キャプテン・アメリカはちょっと意外な役でした。
少し気を抜いたら置いてかれた部分もあり、もう一回観たいかも。ミステリー好きの人にはオススメです。
