キッチー

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密のキッチーのレビュー・感想・評価

3.8
アガサ・クリスティーの大ファンであるというライアン・ジョンソン監督が作ったオリジナルのミステリー。

ダニエル・クレイグ演じる名探偵ブノワ・ブランがミステリー作家ハーラン・スロンビー(クリストファー・ブラマー)の謎の死に挑む。

ハーランの85歳の誕生日を祝うパーティーで集まった親族たち。うわべでは仲のよい親族も色々な思惑があるのがありありです。病を患っていたハーランには看護師のマルタ(アナ・デ・アルマス)が寄り添ってお世話していたが、その夜彼は謎の死をとげる。その後、ハーランの遺言が披露されることになるが、そこには彼女に遺産をすべて譲ると書かれていた...親族たちからマルタへの中傷...果たしてハーランの死にはどんな謎が隠されているのだろうか...

ありがちなストーリーですが、キャスト陣が個性的で楽しめました。ダニエル・クレイグの探偵役もしっくりくるし、警部補役のラキース・スタンフィールドも良かったです。
親族もジェイミー・リー・カーティス、ドン・ジョンソン、クリス・エヴァンス、マイケル・シャノン、トニ・コレット...と一見セレブっぽいけど、曲者揃いでした。
アナ・デ・アルマスの表情豊かな演技は楽しめました。特に嘘を言うと吐いてしまうという設定も笑えましたが、なにより可愛い感じが良かったです。

事件の舞台になっている屋敷はなかなか重厚な感じで、室内の感じも好きでした。
GOTの鉄の玉座を想わせる椅子もありましたね。他の作品のオマージュもあるらしく、注意していたら見つかるかも。色々な楽しみ方も出来る映画です。

個人的にはポワロやマープルも好きなので楽しめました。
キッチー

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