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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密のnyのレビュー・感想・評価

3.9
My house, My rules ,My coffee.

どうここから持っていくのであろうか、というこちらの私感情には構わず、二転三転させた新しいサスペンス。私は好きでした。

冒頭の狼のようなルックスをした犬がスクリーン上に走ってくるのに対して、迎えそびえたつ豪邸のカット。
どこか不穏な雰囲気を持ち合わせている、森の奥の屋敷。嫌味のようにズームされる、ブリキの玩具など。
嫌な匂いしかせず、鼓動のリズムが早くなる。
冒頭のシーンのメイドの動きとカットは、ウェスアンダーソンを感じた。何でもかんでもウェスアンダーソンこじ付け星人だから。

ダニエルグレイグ扮する探偵、1番のハマり役ではないだろうか。尖りすぎず若干の丸みを持ち合わせ、一見何もしていないように見える、周りからは言動が理解されないけれど、問題は解決できる曲者。ドーナッツ!!!ドーナッツ!!のくだりが癖になってしまう。カワイイ。
”この事件は不思議だ、空白のあるドーナツ見たいに。” ”真実をどう扱うか。”
”ここで探偵ブラン登場”と満足げな顔しているブランが堪らない。
ランサムの”Eat shit eat shit eat shit”も何気に好き。

真実は犬のみが知る。愛犬家のクリエヴァが好き放題吠えられていて、すげ〜なワンコと謎に感心したりしていた。それくらいラフに楽しめる。
マルタの吐き癖とか、話成り立たなくないかと思ったけど最後のシーンでこれでもかと生かされていて、スッキリ以外の何者でもなかった。どこか新しい、ちょっと違うサスペンス。話は結構大規模なのにどこか緩い。ライアンジョンソンディスられた(SW)けど頑張ったじゃん....

取り調べ中のピアノの音。貧乏ゆすり。ウォルトの頼んでいる時の子犬みたいな声。が理由もないが印象に残っている。
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