MURANO

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密のMURANOのレビュー・感想・評価

4.2
古典的なミステリーを活かしながら茶化して、謎解きの質とかを越えて、ちょっと知的風なコメディとして爽快に面白かった!

アナ・デ・アルマス演じるヒロインの「嘘をつくと吐いてしまう」っていう何じゃそりゃ!って感じの設定がとにかく効いてるんですよ。

結構序盤から事件の核心が見えながら進む展開に驚いたのだが、周りの人が嘘ばかりついてる中で、ひとりだけ絶対に嘘をつけない人を入れたらどうなる?と、常にシチュエーションが面白い。

犯人探しよりも、嘘をつかないで状況をどう切り抜けるかにハラハラしつつ、でもちゃっかり嘘を言ってこっそり吐いちゃったりもするから、その匙加減がもう楽しくて。

クライマックスでは、種明かしがされて衝撃の事実を知るとかよりも、痛快で笑ってニヤニヤしちゃったので、ミステリーとして以上にコメディとして楽しかった印象が強まりました。

真実と嘘の戦いとして、まとまりがあってテンポの良い脚本が秀逸だと思ったが、書いたのはライアン・ジョンソン監督自身でオリジナル脚本なんですね。

『LOOPER』『最後のジェダイ』とSF作品が続いた後で、また全然違うタイプの映画でセンス発揮してきたなぁ〜。今後も面白い映画を撮りそうです。
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